2017年01月07日

ノルウェー、今年末までにFMラジオ放送を廃止 世界初

ロンドン(CNNMoney) ノルウェー政府は7日までに、FMラジオの放送を来週から段階的に停止し、今年末までに全面的に廃止するとの日程を発表した。過去10年以上検討してきた政策課題の実現で、FMラジオの放送停止に踏み切る国は世界で初めて。

「DAB」と呼ばれるデジタルオーディオ放送への完全移行を目指し、聴取者はチャンネル増加や音質の向上を期待出来るとしている。また、ラジオ局にとっては年間2350万米ドル(約27億5000万円)相当の経費削減が見込めるとしている。

FMラジオ放送の廃止に伴ってラジオ局が従業員削減などに追い込まれる影響は直接ないと見ている。

ただ、一部の極めて小規模な地方ラジオ局に限り、FM放送は認める方針。同国にAMラジオ放送はない。

政府は声明で、FMラジオ廃止の背景要因について、深い峡湾や高山に形成され、地域社会が散在するなどのノルウェー特有の地理的環境を受けて、FMラジオの事業活動は他国と比べ特に割高になると指摘した。

ノルウェーの国営放送関連のウェブサイト「Radio.no」によると、総人口が約520万人の同国の世帯の約70%が既にDABラジオを保有している。




しかし、FMラジオ放送の中止には異論も出ており、200万台の車両がラジオを聴けなくなり、安全対策で問題が生じるとの批判もある。地方ラジオ局の団体は新たなラジオの購入を強いられる消費者の家計の負担も指摘している。地元のダブロイド紙「ダーグブラーデ」は最近の世論調査で回答者の3分の2が同放送廃止に反対したとも伝えた。

FMラジオからデジタルオーディオ放送への切り替えは英国などの他国も検討している。

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posted by 得笠野 哲太 at 20:50| 2017 国外 | 更新情報をチェックする