2017年01月02日

12球団の17年コーチングスタッフ確定。西武と中日は新監督就任、ソフトバンクと巨人は大幅入れ替え

新監督就任は2チーム
 12球団の2017年の監督・コーチ陣の顔ぶれは以下の通りだ。

 12球団で監督が交代するのは埼玉西武ライオンズと中日ドラゴンズの2チームだ。

 西武は昨季まで中日の1軍作戦兼守備コーチを務めていた辻発彦新監督に、3年連続Bクラスに沈んだチームの再建を託した。現役時代はシュアな打撃と堅実な二塁守備に定評があった。また、西武・森祇晶監督、ヤクルト野村克也監督のもとでプレーした経験も大きな財産といえる。

 コーチ陣は、橋上秀樹作戦コーチが参謀役として野手総合コーチに就任。昨季、韓国のハンファで内野守備コーチを務めた馬場敏史氏が内野守備走塁コーチとして招かれた。2軍に目を向けると、潮崎哲也ヘッド兼投手コーチが2軍監督に配置転換され、投手コーチには西口文也氏が初めてコーチとして名を連ねた。

中日の2017年組閣。
中日は森繁和ヘッドコーチが来季から監督
 中日は昨季途中から監督代行を務めていた森繁和ヘッドコーチが監督に昇格。チームは19年ぶりの最下位に転落したが、大島洋平と平田良介の2人がFA権を行使せず残留が決定したことで、臨戦態勢は整った。

 さらに、オリックスで監督経験もある森脇浩司氏が内野守備走塁コーチに就任。内野守備や走塁面で力を発揮することになる。大塚晶文2軍投手コーチは、メジャーリーグ・パドレスの傘下3Aのチームへ投手コーチとして派遣されることになり、米国でスカウティングのための情報収集にも携わる。
ソフトバンクは達川氏らを招へい
 12球団で、2軍だけでなく3軍まで敷いているのが福岡ソフトバンクホークスと巨人の2チームだ。両チームは1~3軍間含め、コーチ陣を大幅に入れ替えたのが特徴的だ。




 昨季、3連覇を逃した福岡ソフトバンクホークスは、新たにヘッドコーチとして達川光男氏を招へいした。95年に前身であるダイエーのコーチを務めた経緯がある同氏は、99、00年に広島東洋カープの監督として2年間指揮したあと、03年には阪神タイガース、14、15年は中日ドラゴンズのバッテリーコーチを務めた。指導者としての豊富な経験が、V奪還を目指すチームに好影響をもたらすことができるだろうか。

 1軍首脳陣にはその他、打撃コーチに立花義家氏、作戦コーチ兼バッテリーコーチ補佐に森浩之氏が就任。2軍投手コーチには若田部健一氏が就いた。3軍の編成を見ると、内野守備走塁コーチには笹川隆氏、外野守備走塁コーチには、13年以来4年ぶりのコーチ復帰となる高波文一氏が就任。バッテリーコーチには吉鶴憲治氏を招へいしている。

 また、飯田哲也1軍外野守備走塁コーチと藤井康雄1軍打撃コーチの両名が揃って2軍の打撃コーチに。田之上慶三郎1軍投手コーチが3軍投手コーチ、大道典良1軍打撃コーチも3軍打撃コーチへと配置転換されることになった。1軍でのコーチ実績を積んだ4名が若手の指導に当たることで、1軍を目指す選手たちの活性化につながるかもしれない。




巨人は大幅な入れ替え
 2年連続でリーグ優勝を逃した巨人は、1・2軍の投手コーチ並び打撃コーチをそれぞれシャッフルした。二岡智宏2軍打撃コーチが1軍打撃コーチに、田畑一也2軍投手コーチが1軍投手コーチに昇格した。

 高橋監督と現役時代にともにプレーした二岡コーチは、2軍でのコーチ経験を買われ、1軍に抜擢。昨季リーグ4位の519得点に終わった打撃陣の底上げを図る。守備面の強化においては、昨季まで日本ハムの2軍内野守備走塁コーチだった小坂誠氏が、巨人でも2軍内野守備走塁コーチを務める。同氏は現役時代、遊撃手で4度のゴールデングラブ賞を獲得した守備の名手だ。

 また、豊田清1軍投手コーチは、新任の三沢興一氏と共に2軍投手コーチに就任。1~3軍の投手陣全体を指導する立場として、昨季までロッテ2軍投手コーチだった小谷正勝氏が11年以来6年ぶりに復帰する。投打に再整備が必要な巨人も今後を見据えて動き出した。

日本ハムの2017年組閣。
連覇狙う日本ハムは今季も同じ顔ぶれ
 その他のセパ8球団も順番に見てみよう。




 最大11.5ゲーム差をひっくり返してパリーグを制覇した北海道日本ハムファイターズ。日本シリーズでも広島を破り、日本一に輝いた。今季も同じ陣容で連覇を狙う。昨季4年ぶりに日本ハムに復帰した吉井理人投手コーチは今季も継続。2015年のチーム防御率3.62(リーグ3位)から、昨季リーグ1位の3.06に改善された投手陣を再びまとめ上げる。

ロッテの2017年組閣。
鶴岡氏がロッテの2軍バッテリーコーチに
 千葉ロッテマリーンズは、伊東勤監督が5年目の指揮を執る。伊東政権になり、4年間で3位が3度(14年は4位)とクライマックスシリーズには2年連続で出場。31年ぶりに2年連続Aクラスとなったが、優勝は一度もない。05年以来12年ぶりのリーグ制覇を目指すため、新たに1軍戦略コーチを新設。石貫宏臣打撃投手兼チーフスコアラーがそのポストに就任する。
 また、昨季で現役を退いた前阪神の鶴岡一成氏が2軍バッテリーコーチに就き、山下徳人2軍監督が1軍野手総合兼打撃コーチに就任。福沢洋一2軍バッテリーコーチは2軍監督として指揮を執る。

楽天は昨季引退の栗原氏が2軍打撃コーチ
 東北楽天ゴールデンイーグルスは、昨季で現役を引退した栗原健太氏が2軍打撃コーチに就任。広島時代は4番として活躍し、侍ジャパンの一員にも選ばれた同氏は、ファームで未来の和製大砲を育成できるだろうか。また、前西武投手コーチの杉本正が1・2軍巡回投手コーチを務めることになった。

オリックスの2017年組閣。
オリックスは小松氏が2軍投手コーチに
 リーグ最下位に終わったオリックス・バファローズは、阪神で打撃コーチを務めた経験がある高橋光信スコアラーが打撃コーチに就任。平井2軍投手コーチは1軍投手コーチに昇格した。さらに、1軍の小林宏投手コーチと、昨季限りで引退した小松聖氏が2軍投手コーチに就く。チーム打率.253、防御率は4.18でともにリーグワーストに終わったオリックス。投打ともに改革が必要となる。




広島の2017年組閣。
広島は迎が打撃コーチ補佐から打撃コーチに
 25年ぶりのリーグ優勝を遂げた広島東洋カープは、1・2軍の全コーチングスタッフが留任。迎祐一郎打撃コーチ補佐が打撃コーチに昇格し、選手兼任で2軍バッテリーコーチを務めていた倉義和がコーチ専任となった。昨季セリーグを席巻したチーム力で、リーグ連覇と33年ぶりの日本一を目指す。

DeNAの2017年組閣。
福原氏がDeNAのファーム野手コーチに
 昨季、球団初のクライマックスシリーズに出場した横浜DeNAベイスターズは、今季もラミレス監督が指揮を執る。新任のコーチとして、福原峰夫氏がファームの野手総合コーチに就任。同氏はオリックスや中日、韓国球界のSKなどでもコーチ経験がある。

阪神の2017年組閣。
阪神、福原・藤井の両氏がコーチに
 阪神タイガースは、今季2年目の指揮を執る金本知憲のもと1軍スタッフに変更はなく、ファーム育成コーチに昨季限りで引退した福原忍氏、2015年引退した藤井彰人氏の2人が就任した。藤井氏は昨季、ルートインBCリーグ・福井のバッテリーコーチを務めていた。今季は、若手選手を甲子園の舞台に送り込むため力を注ぐ。

ヤクルトの2017年組閣。
ヤクルトは高津氏が1軍投手コーチから2軍監督
 リーグ連覇を逃し、5位に沈んだ東京ヤクルトスワローズは、昨季限りで引退した森岡良介氏が1軍の野手コーチ補佐に就任。石井弘寿2軍投手コーチが1軍投手コーチに昇格した。
 また、高津臣吾1軍投手コーチが2軍監督に配置転換され、新任の小野寺力、赤堀元之の両2軍投手コーチや20年ぶりに古巣復帰となる野口寿浩バッテリーコーチ、北川博敏打撃コーチと一緒に若手育成に励む。北川コーチは現役時代、近鉄やオリックスで活躍。近鉄時代の01年に「代打逆転サヨナラ満塁優勝決定本塁打」を放ったことで有名だ




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posted by 得笠野 哲太 at 07:50| 2017 野球 | 更新情報をチェックする