2016年12月29日

EXILE元バックダンサー佐賀工・龍野1人で19点 高校ラグビー

 第96回全国高校ラグビー1回戦第2日(28日、花園ラグビー場)1回戦11試合が行われ、佐賀工は主将のSO龍野光太朗(3年)がGK8本、PG1本を決める活躍で、黒沢尻工(岩手)に64-12と圧勝。64大会ぶり出場の山口は富山第一(富山)を24-15で破り、第27回大会(昭和23年度)以来となる勝利を挙げた。29日の試合はなく、30日の2回戦では前回王者の東海大仰星(大阪第1)や東福岡(福岡)などシード校が登場する。

 ダンスで磨いた軽やかなステップから蹴り出す力強い楕円(だえん)球が、何度もポール間に吸い込まれていく。佐賀工の主将でキッカーのSO龍野が1人で19点を奪い、23大会連続となる初戦突破へチームを導いた。
 「BKが大きく動く、大きいラグビーにしようと思った。自分たちのやってきた成果が出た」
 コンバージョン8度、PG1度を成功させ、失敗はわずか1度。さらにパスさばきも素早く、9トライ中6トライに絡む活躍だった。




 今季は右足のけがに苦しみ、フルで出場したのは6月以来、約半年ぶり。執念で花園の舞台に間に合わせた。
 大舞台はお手のものだ。姉の影響で始めたダンスでは異色の経歴を持つ。小1でダンススクールの発表会に参加すると、人気ユニット、EXILEのリーダー、HIROが“ひと目ぼれ”。バックダンサーに抜てきされ、NHK紅白歌合戦やテレビの歌番組、プロモーションビデオにも出演した。

 それでもラグビーへの情熱は捨てがたく、小5の終わりになると「ラグビーに専念したい」とダンスと決別。ダンスで養われたリズム感や身のこなしは、プレーにも生かされている。




 武器は、それだけではない。昨年3月には佐賀工の大先輩、日本代表FB五郎丸歩(トゥーロン)からキック指導を受けた。仁位岳寛監督(40)は「トータルで非凡なセンスを持っている」と絶賛。U-20(20歳以下)7人制日本代表にも入り、2020年東京五輪では“第2の五郎丸”としての期待もかかる。
 30日の2回戦ではBシードの常翔学園(大阪第2)と対戦。大舞台を知る主将はシード校撃破へと、胸を躍らせた。 
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posted by 得笠野 哲太 at 09:53| 2016 アスリート | 更新情報をチェックする