2016年11月13日

宮崎駿さん(75)のこの3年何をしているの?

映画監督の宮崎駿さん(75)と解剖学者の養老孟司さん(79)が13日、京都市中京区の京都国際マンガミュージアムで対談した。養老さんが館長を務めるミュージアムの10周年記念の催し。抽選で選ばれた約180人が聴き入った。

 テーマは「趣味のお話」だが、宮崎さんは「まったく趣味がない。変な妄想みたいなものでマンガを描いてますけど、趣味にしてはしんどすぎる」と笑わせた。その妄想について、「空想っていうほど立派じゃない。だんだんねじれていきますから」と語った。

 「捏造(ねつぞう)するんです。面白いと思った瞬間に、風景そのものが全然違うものとして記憶されちゃう。その癖がこの年になってようやくわかりました」。散歩中に面白いと感じた風景を自宅に帰って描くと、実際の風景とはまるで違うという。「面白くない部分もあったはずなんだけど、抜け落ちてる。映像的な捏造をやっちゃうんです」




 2013年に長編アニメの制作の“引退宣言”をした宮崎駿監督が、初めてCGを本格的に使って短編アニメ「毛虫のボロ」を制作する姿を追うドキュメンタリー番組「NHKスペシャル 終わらない人 宮崎駿」が、NHK総合で13日に放送される。番組では、引退宣言後、「リタイアじじい」「世捨て人」などと自称していた宮崎監督に約2年間にわたって密着し、CGアニメを作り、若き才能と触れ合いながら、“復活”する姿を追っており、再び長編アニメに意欲を燃やす衝撃の発言も飛び出す。撮影の裏側に迫った。

 番組を手がけるNHKの大型企画開発センターの荒川格チーフプロデューサー(CP)は、約10年にわたって宮崎監督に密着し、ストイックにアニメを作る姿を見てきた人物だ。引退宣言後の宮崎監督について「ネガティブな言葉が多く、小さくなってしまった……」としながらも、CGを本格的に使った短編アニメ「毛虫のボロ」を制作することになり、「心に火が付いて、再び立ち上がる」と明かす。
 
 宮崎監督は08年公開の「崖の上のポニョ」以降、CGを使用するのをやめたが、「毛虫のボロ」をCGで制作することになった。荒川CPは「宮崎さんはCGにすごく期待をする。手描きで0.1ミリ単位のニュアンスを大事にして作ってきた方ですので、CGで作ることでフラストレーションもある。また、日本では海外のCGアニメのような作り方はなかなかできない。宮崎さんならではのCGアニメを作っていくことになる」と話す。番組では手描きにこだわってきた宮崎監督がタブレットと格闘するなど、意外な姿も見られるという。
 
 荒川CPは「(アニメ制作)スタジオは人を食って生きていく、才能を食べる……などと言われることもあります。宮崎さんは若いクリエーターから刺激を受ける。怒ったり、ぶつかり合い、よみがえっていく」と復活を喜ぶ。また、NHK制作局の池田由紀CPは「番組では、厳しかったり、人間らしいさまざまな面のある宮崎さんを見られます。今までのイメージとは違う一面も発見できるかもしれません」と自信を見せる。
 
 スタジオジブリの鈴木敏夫プロデューサーも「『毛虫のボロ』は、宮さん(宮崎監督)にとってCGとの格闘でした。ある時は喜んだり、ある時は絶望したり。その繰り返しでした。宮崎駿は、死ぬまで映画を作る人です。ジブリは、宮さんが映画を作り続ける限り、続きます」と話す。“終わらない人”宮崎監督は、CGアニメを作る中で、ついには長編アニメの制作にも意欲を見せる。
【2016 特異な人の最新記事】
posted by 得笠野 哲太 at 21:19| 2016 特異な人 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする