2016年10月25日

ブラック企業 電通の年収 自殺した女子新入社員がやめられなかった理由

電通の女子新入社員自殺事件で、疑問に思うのは「なぜ会社を辞なかったのか?」という点ですね。これは、以前のワタミの新入社員自殺事件と比較すると分かります。

残念なことに、電通は仕事が過酷ですが高給なことがあります。仕事が辛い、しかし、仮にここを辞めても電通以上に厚遇な企業に再就職出来るかという点で彼女は躊躇したのではないでしょうか?

そして東大卒というプライドもあったでしょう。どこかでパワハラした上司に負けたくない。見返してやると思っていた可能性もあります。彼女の人隣りは分かりませんが、挫折した経験もあまりなかったのかもしれません。

その点では、ワタミのほうは安月給で過酷な労働と条件は悪かったと思うのですが、やはり自殺した彼女は真面目で負けたくないと思って無理してしまったのではないでしょうか。


ワタミでは、2008年に入社2ヶ月の女性社員が、飛び降り自殺する事件が起きている。女性は、十分な研修もないまま店舗に配属され、連日午前4〜6時まで調理業務に従事していた。また「休日」にも午前7時からの早朝研修があったり、ボランティア活動やレポートの執筆まで義務付けられており、結局入社した直後の5月中旬の時点で既に1ヶ月の時間外労働は140時間を上回っていたという。


今回の電通の過労死事件も、ワタミの事件も共に、入社間もない女性社員が、100時間を超える残業の末に過酷な労働に耐えきれず、自死するに至っており、共通点は多い。
しかし、2つの事例で大きく違う点がある。それは、電通と比べてワタミの待遇は、極めて低く抑えられている点である。


先述の有価証券報告書によると、ワタミは平均年収が356万円となっている。また、平均勤続年数も電通が13.3年である一方ワタミは6.9年だ。初任給こそそれほど大きな違いはないかもしれないが、何年働いても賃金が上がらないワタミと比べて電通は賃金が上昇していき、社員の定着度も比較的高くなっている。

最後になるが、過労死・自殺だけではなく、今日では「過労鬱」が蔓延している。長時間労働やパワーハラスメントの被害に遭っている方は、何よりも早めの外部機関への相談を心掛けてほしい。
下記の記事は「外部の相談窓口」について詳しく論じている。末尾の団体情報と併せて一読をお勧めしたい。

NPO法人POSSE
03-6699-9359
soudan@npoposse.jp
http://www.npoposse.jp/
総合サポートユニオン(関東、関西、東北)
03-6804-7650
info@sougou-u.jp
http://sougou-u.jp/
ブラック企業被害対策弁護団(全国)
03-3288-0112
http://black-taisaku-bengodan.jp/
過労死110番 全国ネットワーク
03-3813-6999
http://karoshi.jp/




posted by 得笠野 哲太 at 16:37| パワハラ事件 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする