2016年10月21日

秩父署のパワハラ自殺 加害者の斎藤保前秩父警察署長は休職の後トンズラ予定


今年7月、埼玉県の秩父署地域課長兼県警山岳救助隊長の男性警部=当時(52)=が自宅で自殺しているのが見つかった問題で、県警が上司だった前斎藤保秩父署長の50代男性警視=警務部付=によるパワーハラスメントがあったと認定し、パワハラと自殺との因果関係を認めたことが20日、関係者への取材で分かった。県警は近く、斎藤保前署長を戒告の懲戒処分にする。斎藤保前署長は処分を受けた後に退職する見通し。

警部は7月10日、自宅で首をつって自殺しているのが見つかり、遺書を残していた。県警は翌11日に事実を明らかにし、パワハラの有無も含め署員ら関係者から事情を聴いていた。関係者によると、県警はこれまでに約70人から聴き取りを行い、親族に「署長のパワハラがあったことは間違いない」と説明。パワハラに加え、長時間労働と自殺の因果関係についても認めた。

県警は親族に「県警としてこのような事態を招き、申し訳ない」と謝罪した。前署長も後日、謝罪する意思を示しているという。

親族は埼玉新聞の取材に「パワハラが原因で自殺したことを認めてくれてほっとしている」と話し、県警に対しては、「二度とこのようなことが起きないよう、職場環境を改善してほしい。(警部の)死を無駄にしないで」と再発防止を求めた。

警部は7月8日朝まで勤務し、翌9日と自殺した10日は非番だった。これまでの埼玉新聞の取材で、警部が自宅に残した遺書に「決裁を上げる都度、指示の内容が違う」「無視されている」などと前署長との関係についての悩みが書かれていたことが分かっている。前署長が秩父署に異動した今春以降、警部は当直勤務のほか、書類作成のために週に1回程度、署に泊まっていた。4月以降の休日は月に1日程度しかなかったという。

県警は7月27日、斎藤保前署長を警務部付とする人事異動を内示。前署長は同月15日から「休養」のため出勤しておらず、県警は臨時の人事異動を実施した理由について、「署長不在により、署の運営に支障をきたすため」と説明していた。















posted by 得笠野 哲太 at 07:00| パワハラ事件 | 更新情報をチェックする